豆知識

コロナが5類になっても・・・

 感染症は、危ない物から軽いものまで「1類から5類」に分かれます。コロナウイルは今は2類です。簡単に1類~5類を説明しますと

 ・1類・・・致死率がものすごく高く、現在日本ではないような感染症(EX:エボラ出血熱、ペスト)

 ・2類・・・致死率が高く、日本にもあるような感染症。(EX:ポリオ、結核)

 ・3類・・・致死率はそこまでないが、集団発生率が高く、下痢や嘔吐を主症状として起こすような感染症(EX:コレラ、O-157)

 ・4類・・・動物、飲食物等を介して感染する。致死率が高いものもあれば低いものもあるが、飛沫感染や接触感染はない感染症(EX:マラリア、狂犬病) 

 ・5類・・・人から人に感染するが、致死率は低く、特に問題ないような感染症(EX:インフルエンザ、梅毒)

 みたいな感じです。コロナウイルスは、今はポリオや結核扱いなのです。ポリオも結核も、予防ができる時代ですからぴんと来ない方もいますが、私の祖母世代ではポリオになり足が麻痺してしまう人もまだ多く、結核は「不治の病」とまで言われていました。ちなみに、4類の狂犬病はいまでは予防接種がありますが、かかったら致死率100%と言われています。

 新型コロナウイルスに殺傷力はさほどありませんが、感染力は強い。ただ、インフルエンザと同じ考えでいいのではないかと思う人もいると思います。ちなみに、私もそう思います。ただ、世論的にインフルエンザ扱いになっても介護・福祉の世界の人たちの苦労は今までと変わりません。もしかしたら、もっときつくなるかもとも思います。

 インフルエンザが流行ったときも、今まで面会禁止でした。ただ、1~2ヵ月の期間なため、特にモニター面会やガラス越しの面会を考慮する事業所は無かったです。職員も、そのインフルエンザ時期に家族に熱発者がいれば、2日間自宅待機のところもありました。インフルエンザは冬の時期だけですが、新型コロナウイルスは一年中ですので、一年中その状態が続くという事になります。

 要するに、「インフルエンザを基準にしても、面会制限や職員の待機」は変わらないというわけです。しかし、世論が新型コロナウイルスをインフルエンザに置き換えた時、おそらく以前のことはあまり覚えておらず、「なんで世の中は新型コロナウイルスはインフルエンザ並みになったのに、面会制限するんだよ!!」とクレーム言う家族は増えると思います。

 また、職員の移動の自由も以前に戻りますが、考え方的には「インフルエンザ流行時期に色々遊びに行く!」という状態が続きます。移動の自由は憲法22条で守られていますので、基本的には自由ですが、中々その会社の同調圧力によって、移動がしにくい会社も出てくると思います。

 これは私の勝手な予想ですが、その中でどう生きていくかは個人の自由です。

 ただ、「新型コロナウイルスがインフルエンザと同じ5類になった」と言って、施設によってはおいそれ面会できなかったりします。世論と現状をうまく考えていかないといけないかなぁ~なんて思う今日この頃でした(^_^;)

ウイルスのイメージ

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