豆知識

BCPって何?

 11年前の「東日本大震災」が起きてから「BCP」という計画が推奨されるようになり、令和6年までには介護保険施設は「BCP」の作成が義務化されます。でも、そもそも「BCP」って何?と思う方もいらっしゃると思います。簡単にざっくり説明します。

 「BCP」はBusiness Continuity Plannigの頭文字をとった略で、「Business(事業)」「Continuity(継続)」「Planning(計画)」で、「事業継続計画」と言われるものです。

 施設や病院は、地震や津波等の災害が起きて、電気・水道・ガス等のインフラが止まっても、仕事を続けなければいけません。他の会社であれば、インフラが直るまでや職員数がそろうまで、会社を休むことができますが、施設や病院はそれができません。

 なので、そういう時に、どうやって「事業を継続するか、計画を立てましょう!!」というのが「BCP」です。

 これだけ聞くと簡単そうですが、これが中々難しいのです!「ケア」「医療」「食事」「排泄」「衛生面」「職員数」「情報収集」「物流関係」・・・ETCを、インフラが止まった状態で対応しないといけません。

 インフラが復活するまで「約3日」と言われています。また、インフラが復活しても物の購入等ができるとも限りませんし、職員が少人数のままかもしれません。ちなみに「厨房」はほとんど機能しないと考えた方が無難です。なので、インフラが復活しても、その後食事提供等は頭を悩ませます。

 以前は「防災」という考え方でしたが、基本的に災害は防げません。なので「BCP」は受けた災害の被害をどう減らすかという「減災」の考え方を基本としています。

 「BCP」作成は、マジでクソ面倒くさいですが、災害に限らず、「少ない職員でどう対応するか?」「自分の仕事量をいかに減らすか?」等、結構応用が利く考え方が身につくと思います。

 介護施設で働く職員であれば、「BCP」は職種に関係なく知っておいた方がいいですよさ(^_^;)

BCP

-豆知識