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「ゾーニング」と「PPE」は大事!

 現在私の働いている施設は、新型コロナのクラスター真っ最中です。クラスターになるとマジでやばいです。その記載はまた後程収まってからしたいと思います。

 ただ、新型コロナウイルスが流行りだしてから、やたらに「ゾーニング」と「PPE」という言葉がでるようになりました。施設で働く人の殆どは知っていると思いますが、知らない介護職員も多いです。

 何故なら、正社員の介護職員よりも、パートの介護職員が多い施設なんてざらにあり、パートの方々はゾーニングやPPEと聞くと、「ポカーン・・・」となってしまいます。今回私は身に染みて思いましたが、感染症の知識はパートだろうが派遣だろうが、看介護職員以外の職種だろうが、知らないと大変なことになります。

 「10人中9人が完璧に感染対策できても、1人ができなければ感染は広まる」

と感染専門認定看護師に言われた時は、耳が痛かったです。

という事で、感染症対策に欠かせない「ゾーニング」と「PPE」について簡単に説明します。

 まず、「ゾーニング」とは訳すと「区分する」となります。感染症におけるゾーニングは

・レッドゾーン・・・感染する可能性が高い汚染区域。ガウンなどのPPEを着用する。

・イエローゾーン・・・汚染区域と清潔区域の間の区域で、汚染区域ではあるが、主に消毒やガウンなどの脱衣を行う場所。最近は、イエローゾーンをつくらない施設もあります。

・グリーンゾーン・・・清潔区域であり、ガウンなどの着衣を行うところであり、汚染されていない物のみを置く。汚染区域に一回入ったものは、イエローゾーンできれいに消毒して、グリーンゾーンで使用します。

この3つの区分整理を行い、対応することをゾーニングと言います。ゾーニングの仕方はその施設のやり方それぞれです。例えば、感染者のいる部屋をレッドゾーンとして、その入り口のをイエローゾーンとして、廊下や他の居室をグリーンゾーンとしたりします。

ゾーニング

 簡単に図にするとこんな感じです・・・説明も図も簡単すぎて申し訳ないです(-_-;)

 今度はPPEですが、PPEとはPeronal Protective Equipment(個人用防護具)のことです。一般的に施設では、マスク・手袋・ガウン、フェイスシールド、キャップ等を指します。

PPE Peronal Protective Equipment(個人用防護具)

  こんな感じのものです。

 着衣の順番は、ガウン→マスク→フェイスシールド→キャップ→手袋 

 脱衣の順番は、手袋→ガウン→キャップ→フェイスシールド→マスク

 です。PPEは、着衣はグリーンゾーンで行い、脱衣はイエローゾーンで行います。脱衣は脱衣前とガウンを脱いだ後は手指消毒を必ずしてください。ちなみに、ウイルスは皮膚から感染はしません。目や鼻、口や傷口等の粘膜からしか感染しないので手袋は、2重にしなくても大丈夫です。

 ゾーニングとPPEは、陽性者がでたら即座に対応しないといけない対策です。そして、パートだろうが看介護職員以外だろうが、高齢者施設で働く以上は知っていないといけない基礎知識に今ではなっています。

 本当に大事な感染症対応策の2つですので、高齢者施設で働く方は覚えていて下さいね(*^_^*)

 なんてなんて、「基礎知識すぎて知ってます!」と言う方も多くいると思いますが、その際は・・・サーセン(;一_一)

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