相談員

ショートステイ~特養と老健~

 ショートステイは介護保険サービスでは割かし有名なサービスです。特養(特別養護老人ホーム)や老健(老人保健施設)ではショートステイサービスが利用できます。ショートステイは文字通り短い期間泊まるという事です。ショートステイの利用目的はご家族によりけりで、介護疲れで休みたい、用事があって介護ができない、今後は施設サービスも利用しないといけなくなりそうだから施設に慣れるための練習、等の理由でよく利用されます。

 ただ、特養のショートステイと老健のショートステイを一緒に考えている方が多いと思います。まあほとんど一緒ではありますが、違いもありますので少しその違いをご説明します。

 特養のショートステイの正式名所は「短期入所生活介護」と言います。文字通り、「短い期間だけ入所をして生活に必要な介護を受ける」というサービスです。

 老健のショートステイの正式名称は「短期生活療養介護」と言います。文字通り、「短い期間だけ入所をして療養に必要な介護を受ける」というサービスです。

 違いは「生活と療養」です。

 特養の目的はある意味「お預かり」です。特養は医師も在中していませんし、リハビリ職員(理学療法士や作業療法士、言語聴覚士)等はいないところが多いです(いるところもありますが・・・)。なので、基本的には「泊っていただく事」自体が目的となります。

 老健の目的は「医学的管理とリハビリ」を「お預かり+α」で含みます。老健は常勤医師が必ずいます。ただ、土日祝、夜間はいません。リハビリ職員もいて、希望があればリハビリ職員による専門的なリハビリを受けられます。1回240単位(1割負担であれば240円)加算されます。時間は20分以上で、大体が20分~30分くらいだと思います。

 その分、老健は特養より単位数(単価)が高いです。なので、「お泊り」だけの目的で、しかも多い日数のショートステイを利用したい方は、特養のショートステイをお勧めします。

 「お泊り」だけでなく、リハビリをしたり、医師の指示が受けれる施設でのショートステイを希望されるのであれば、老健のショートステイをお勧めします。また、老健は入居と退居を繰り返す方もいます。その退居しているときに、慣れているその老健のショートステイをお勧めします。

 他の理由をあげると、その特養がしているデイサービスを利用しているのであれば、その特養のショートステイを利用した方が、環境があまり変わらず、また利用されるお客様の情報を事業者側も共有しやすいので、良いと思います。老健も然りで、その老健のデイケアを利用しているのであれば、その老健のショートステイを利用した方がいいと思います。

 ショートステイを利用について考えている、もしくは利用している方々や、知っておきたい方なんかのお役に立てれば幸いです(^_^;)

-相談員