相談員

グループホームってどういうところ?

 グループホームの正式名称は、認知症対応型共同生活介護です。ざっくり簡単に言うと、認知症が原因で生活ができない人を、9人単位でユニットを組み、生活を援助する施設サービスです。イメージとしてはアットホームな感じであり、出来る方は一緒に料理をしたり、買い物をしたりします。

 しかし、老人保健施設や有料老人ホーム等同様、制度は同じでもそのグループホームによって、取り組みが違えば全然違う条件になってきます。

 例えば、グループホームができた当初の対象になるお客様は、ある程度元気で歩けるほどの身体能力はあるけど、認知症により生活ができない、といった人でした。

 しかし今では、「歩けなくなって車いす対応の方は無理です!」と言うところもあれば、「車いすどころか、寝たきりのお客様でも対応可能です!」と言うところもあります。医療的な面でも、病院が経営しているグループホームと、個人だったり、法人に病院がないところが経営しているというところでも、医療提供度が全然変わってきます。

 私自身は、病院が経営しているグループホームがおすすめです。何故なら、看取り介護(亡くなるまで介護すること)ところが、病院が経営しているグループホームの方が多いからです。でも一概には言えない面もあるので、入居前に説明を聞きましょう!!

 共通点は、グループホームは、要支援2から入居できるという事と、「地域密着型」と言われており利用する方の住民票のある市のグループホームしか原則できません。ただ市によっては違う市のグループホーム利用が、何らかの理由があればOKがでたりします。なので、住民票のないところのグループホームを利用したい方は、自分の住民票のある市と、利用したいグループホームがある市の「介護保険課」にどういう条件なら利用できるか聞いてみましょう。

 値段的には、私の住んでいる市では、色々込々で大体13万円くらいです。おむつをたくさん使う方や、医療が随時必要な方は1万円くらい上がります。ただ、部屋代にや食事代は個々のグループホームで決められますので、部屋代が1日3000円くらいだったりしたら、月に20万近く行くところもあります。

 介護保険料は全国一律ですが、それ以外の値段はばらつきの差があるので、直接利用したいグループホームに問い合わせてください!

 特別養護老人ホームや老人保健施設、介護医療院のような「管理」された世界でもなく、サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームより介護が手厚く安全なところなので、認知症があって在宅生活は難しいけどある程度元気な方には、本当にお勧めの施設です。

 ざっくり説明でしたが、もし認知症があって在宅生活は難しいけどある程度元気な方がご家族や親戚にいる方は、参考にしていただければ幸いです(^_^;)

グループホームのイメージ

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