「私たちが生きているこの世で起きることにはすべて原因がある。これが「因」です。起こった結果が「果」です。因果応報というように必ず結果は来るのです。」・・・瀬戸内寂聴
施設に入るお客さまの環境は人それぞれです。ご家族が面倒を見たいけど手に負えないから入る方や、ご家族が面倒を見たくないから入る方、そもそもご家族が嫌いだから入れられる方、そもそもご家族がいないから入らないといけない方、人それぞれ施設に入らないといけない要因はあります。
ただ、子供に大事にされる親や、子供がいなくても姪や甥に大事にされる方もいれば、中には子供やご家族はいませんが、近所の人に大事にされる方もいます。方や子供がたくさんいても誰も関わりたくないという方もいれば、中には本当に孤独な人もいます。
私は相談員なので、その方の生まれや職業、どういう風に人生を生きてきたかの「生活歴」を調べます。そこで、周りから大事にされる人・大事にされない人というのは、自分の創ってきた人生の結果だと思います。まあ、高齢者に限らずかもですが・・・
分かりやすい例を挙げると、「家庭内暴力を振るってきた父親」は、ほぼ100%、すぐに施設に入れられ、子供達も奥さんも関わりたくないと言います。また、自分の家族や周りの人の迷惑を考えず好き勝手してきた人には、ほぼ面会に来る人はいません。
逆に、子供や周りの人に尽くしてくれた人には、子供たちはもちろんご本人の事のために色々と、労力を惜しまず尽くしますし、他人ですらすごく協力的です。
それは、まさしく「自分がつくった人生の最終ステージの結果」と言っても過言ではなく、いうなれば「因果応報」だと思います。まあ、すべてが当てはまるものではないかもしれませんが・・・
「栄枯盛衰」・・・人間も栄える時期があり衰退していく時期が来ます。その栄える時期にどれだけ人の役に立てたかが、もしかしたら衰退した後に充実した人生を送れるのかもしれないのかなぁ等と思う今日この頃です(；一_一)
