新型コロナウイルスが流行って、2年ちょっとたちました。そこから世間にPCR検査(ポリメラーゼ連鎖反応検査)が主流になりましたが、PCR検査、抗原検査、抗体検査が世論的にごちゃごちゃになり、そのせいで、「陽性」と「感染」が同義語に思っていらっしゃる方が多いので少し、この違いを説明します。
インフルエンザの検査は抗原検査です。抗原検査はウイルスが体内に侵入して増えた段階で初めて陽性が分かります。なので、抗原検査は感染者を断定できます。じゃあ、PCR検査は?というと、感染していなくても陽性にはなります。これはPCR検査の特徴です。
PCR検査は鼻や口等にウイルスが少量でもいれば陽性になります。ちなみに「ウイルスが体内に侵入していなが、鼻や口の中にウイルスが存在しているだけ」状態は感染ではなく「曝露」というらしいです。そして、死んだウイルスがいただけでもPCR検査は「陽性」になります。
PCR検査の細かい仕組みは、また記載しようとは思いますが、ざっくり言って「感染してなくても陽性になる」検査です。この検査の最大のメリットは、もし100%PCR検査を信じるなら、陰性であれば「感染することはない」という事です。
抗原検査は、ウイルスが少ないと陰性になりますが、その後ウイルスが増えて感染する可能性があります。言い換えれば、「感染しているかしていないか?」を調べます。しかし、PCR検査は「そもそもウイルスがいるかいないか」を調べるので、陰性であればウイルスが存在しないので、感染することは100%ないです。
しかし、デメリットは「陽性=感染」と思ってしまう事です。もちろん陽性者はその後に感染者になる可能性はあります。ただ、「風邪」という症状は90%がウイルス性と言われており、殆どが旧型?コロナウイルスとも言われています。ちなみにコロナウイルスは鎌倉時代から存在していたそうです。
別に「新型コロナウイルスは大したウイルスじゃない!!」と主張しているわけではないです。私は高齢者福祉施設で勤務してますので、非常に気を付けています。ただ、人類の進化の代償というか、分かってしまうことで本質が分からなくなっている現象が今起きているとも思います。