基本的に認知症の専門科は、精神科です。精神科領域の疾患は「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」の第5条に、「この法律で、(精神障害者)とは、統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神病質その他の精神疾患を有する者をいう」という定義があります。
認知症は定義上、この法律の、その他の精神疾患にあたります。
精神科の入院で一番多い疾患は「統合失調症」です。昔は「分裂病」と言われていました。そして、精神科の入院で2番目に多い疾患が「認知症」です。介護保険だけでなく、医療保険で認知症の方が精神科に通えるデイサービスもあるので、介護認定をしていない人でも精神疾患を患っていて医師が認めたら、そういうサービスも医療保険で受けられます。
認知症の専門科は脳外科と思われがちですが、精神科の領域です。なので、すべての精神科にあるかどうかは分かりませんが、殆どの精神科には「認知症病棟」という認知症専門の病棟があります。この精神科病棟の入院期間は、大体6ヵ月です。6ヵ月過ぎると病院に、収入が減る仕組みになってますから。
ただ、脳のどの部位が萎縮しているかなどを調べたり、それによって「アルツハイマー型認知症、レビー小体型、脳血管性認知症、前頭側頭型認知症」を判断するのは脳外科です。・・・経験上多分ですが脳外科は脳梗塞や脳出血等の対応はしますが、認知症の対応としては精神科で対応することが多いです。しかし、脳外科でもアリセプト系やメマリー系等の認知症の薬の処方はしてくれる可能性は高いです。
ちなみに、認知症は精神疾患にあたるので、認知症の人が犯罪を犯しても、本人に罪が問われない可能性は高いです。しかし、民事裁判になればその責任を取るのは、まずは配偶者、その次は2等親(親か子)になります。まぁ参考までに・・・
ただ、個人的な解釈ですが、精神科の病院より施設系の方が生活の質は上がると思ってますが( 一一)/